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樺太産ツンドラ植物の化學的研究(第二報): ミヅゴケの化學的成分(其二)

日本農芸化学会誌, 1933, Vol.9(7), pp.649-654

公益社団法人 日本農芸化学会 ;ISSN: 0002-1407 ;EISSN: 1883-6844 ;DOI: 10.1271/nogeikagaku1924.9.649

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Citations Cited by
  • Title:
    樺太産ツンドラ植物の化學的研究(第二報): ミヅゴケの化學的成分(其二)
  • Author: 渡邊, 護
  • Is Part Of: 日本農芸化学会誌, 1933, Vol.9(7), pp.649-654
  • Description: (1) ミヅゴケより常法と變法とによりて纖維素の分離を行ひその收量を測定した.常法による時は79%の收量を示し,變法にては31%の收量となりて其の間に著しき相違があつた. (2) 常法に依つて得たミヅゴケ纖維素の化學分析を行ひ,その收量の差異が示す如く纖維素以外の不純物を多量に含有し,且つ色々の點に於て木材パルプとは異つた性質を有することを認めた. (3) その主なる點を列擧すると, (a) アルカリ可溶物質が多量であつた. (b) 變法によりて纖維素の定量を行ふとその量は著しく少量となつた. (c) 變法に依つて定量した纖維素量はα-繊維素の量よりもはるかに少量であつた. (d) アルカリ可溶物,纖維素,リグニン及び灰分の諸量の和が67%許りとなり約30%餘の損失を來した. (e) ペントーザンの含有量が多量であつた. (f) 銅價が著しく大であつた. (4) 常法及び變法に依りて分離したミヅゴケ纖維素の加水分解を行つて還元力を測定し葡萄糖が生成したものとしてその量を計算した.生成した葡萄糖の量は理論數よりも非常に少いことを認めた. (5) 常法及び變法を用ひて得たミヅゴケ纖維素中には酸化銅アムモニヤ溶液に不溶解の部分があることを認めその量を決定した. (6) ミヅゴケ纖維素が上記の如き多くの異常性を有することは大部分上記の酸化銅アムモニヤ溶液に不溶解の物質が存在するためであらうと考察を下した.
  • Publisher: 公益社団法人 日本農芸化学会
  • Language: Japanese
  • Identifier: ISSN: 0002-1407
    EISSN: 1883-6844
    DOI: 10.1271/nogeikagaku1924.9.649
  • Source: Alma/SFX Local Collection

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